AEDとは?
~AEDって何だろう? AEDの基本情報~
AED=自動体外式除細動器です。
除細動器の一つです。動作が自動化されいますが、医師免許を持たない一般市民でも使えるAEDをPADと言います。
心臓が痙攣して、正常なリズム(正常なポンプ)が出来ない状態になった場合に、電気ショック(除細動)により、
正常なリズムに戻す医療機器の事です。
AEDは電源を入れた後、電極パッドを対象者(傷病者)に貼る事で、自動で心電図を解析し、必要な場合にだけ
電気ショックをする仕組みになっています。
この必要な場合と言うのが、突然心停止の主な原因である心室細動(VF)と心室頻拍(VT)です。
心室細動と心室頻拍
心拍がもともとのタイミングで生じると予想される時期より早期に生じる電気的な興奮のことを期外収縮といいます。期外収縮自体は様子を見ても良い不整脈ですが、期外収縮が引き金になって3つ以上連続して現れた場合を心室頻拍(VT)といいます。もともと心臓に病気がなく、3連発程度の心室頻拍なら問題ない場合もありますが、心臓に病気があり、連発の数が多かったりする場合は、危険性が高い不整脈になる可能性があります。
心房細動は、期外収縮の次に起こりやすい頻脈性不整脈です。頻度は高齢になるほど増します。 心房が1分間に450〜600回の頻度で不規則に興奮し、その興奮波が房室結節へ無秩序に伝わるために、心室興奮は確実に不規則になります。
AEDが必要な理由
蘇生の確率は、心臓が停止すると1分毎に7~10%ずつ低下すると言われています。1秒でも早く処置を開始するかが救命率を上げるためには大切な要因となります。突然心停止の主な原因のひとつが心室細動です。
心室細動を正常な状態に戻すには、電気ショックにより心臓の無秩序な震えを停止させることが唯一の方法と言われています。従って、迅速に、確実に除細動するかが重要なのです。救命率の向上の為、医学的知識の少ない一般の方に代わり、傷病者に除細動の必要性の有無を判定し、必要に応じ電気ショックを行える医療機器がAEDです。