こんにちは。
本日は前回の続きで、「AEDになんらかの不備があった」場合です。
今回は、AEDを設置して頂いた際の注意点となります。日常点検について考えたいと思います。
■AEDの不備とは
AEDは、24時間使える機器でなければなりません。
「いざ使おうとした時に電源が入らなかった」、「電極パッドの期限が切れていた」等は、
日々の日常点検を行った故の不備になります。
AEDの維持、管理がどのようになっているかを見るのに、厚生労働省が行った
「群馬、山梨、長野の各県内の国の行政機関におけるAEDの維持管理」の調査結果によりますと、
(単位:機関) | 群馬県 | 山梨県 | 長野県 |
計 | 44 | 26 | 22 |
適切な管理が行われていた | 12 | 3 | 3 |
不適切な管理となっている | 32 | 23 | 19 |
不適切な管理のうち
日常点検を行っていなかった機関 |
14 | 0 | 11 |
という結果が出ており、適切な管理が行われている状況とは言い難い現状となっています。
適切な管理が行われている機関は3県合せてみても、約20%となっているのが実情です。
■日常点検をしよう!
厚生労働省からは、AEDに設置ご担当者様に、日常点検を毎日していただくように、
お願いが出されています。
厚生労働省:AEDの適切な管理等の実施について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/aed/
AEDの日常点検は、2種類あります。
1.AEDのセルフテスト結果のチェック
2.消耗品の期限管理
1日の数秒で済む確認作業となりますので、目の付くところに置き、忘れないということが大切です。
弊社では、玄関口にAEDを設置しておりますが、朝一番でAEDのセルフテストの結果を確認しております。
フラッと通った時にも目に付く場所にありますので、忘れにくくする工夫は大切です。
AEDを24時間いつでも使えるように管理しましょう。
■AEDのセルフテスト結果の確認を
AEDは毎日決まった時刻にAEDの状態を内部でチェックし、結果をインジケーターで表示しています。
表示結果の確認をするAEDや、点滅の色を確認するAEDなど、結果表示方法は機種により様々ですが、
これらの結果を確認し、今日はOKであるならば、日常点検表にチェックを入れましょう。
これで、セルフテスト結果の確認は完了です。
上は弊社取扱いのAED「CU-SP1」になりますが、
真ん中に丸マークが表示されていれば、AED自身が「正常」に動く状態であると
判断している結果を示しています。
バッテリー、電極パッドのマークに関しても、黒く塗りつぶされている状態であれば、
AED本体は、「正常」であると判断をしています。
なお、バッテリー、電極パッドに関して「異常」とAEDが判断した場合には、
黒く塗りつぶされている表示が白く表示されます。
■電極パッドとバッテリーには使用期限があります
電極パッドとバッテリーの消耗品には、有効期限があります。
これらの期限管理をすることも日常点検の1つです。
期限が切れた場合には、交換する必要があります。
電極パッドの期限の確認方法ですが、パックの裏面に期限が記載されています。
画像の右上の方に「2016-07」と書かれている数字が電極パッドの期限になります。
この電極パッドの期限は「2016年7月まで」ということになります。
バッテリーにつきましては、日々のセルフテストの結果をご参照ください。
消耗品の期限管理は、年単位での交換になりますので、忘れがちになります。
そのため、弊社では、ご購入いただきましたAED情報の管理を徹底し、
期限が差し迫った際に、通知するアフターフォローサービスを行っております。
■まとめ
本日、K 保育園 様のお客様の声を更新しました。
AED設置ステッカー、マグネットにつきましては、今後よりお手頃な価格設定で
ご提供できるよう努めて参りたいと思います。
今回は、日常点検について触れてきましたが、大切な事は、
1.AEDのセルフテスト結果のチェック
2.消耗品の期限管理 の2点です。
その他、設置場所の条件や、設置場所の移転、再販、AED本体の廃棄方法など
AEDの販売、設置台数が増えるにつれ、維持、管理の問題が深刻化しています。
毎日の日常点検を設置場所のご担当者さまに、1日数秒の確認作業になりますので徹底して頂けたらと思います。
宜しくお願い致します。