救命処置の落とし穴? ~助けているつもりが誤解を生む可能性~

胸骨圧迫AEDを使用する少年

こんにちは。

 

真偽の程は定かではありませんが、10月19日に、女性を助けようとしてAEDを

使用しようとし、服をハサミで裁断しようとしたところ、

痴漢と間違えられて通報を受けたというtwitter上でのツイートが話題になりました。

 

実際に、このようなケースがあった際に、立ち会った場合、どうすればいいのでしょうか。

 

■手順の確認

倒れている傷病者を発見した際に、AEDの到着に至るまでどのようにして

救命処置を行えばいいかの手順は、ガイドライン2010として示されています。

 

・JRCガイドライン2010について

http://www.qqzaidan.jp/jrc2010.html

 

大まかな流れにはなりますが、AEDが到着し、パッドを貼るまでの流れについては以下の通りです。

(1)倒れている傷病者の反応を確認します。

(2)反応が無ければ、助けを呼ぶ

(3)呼吸の確認

(4)胸骨圧迫(心臓マッサージ)

(5)人工呼吸

(6)心肺蘇生法(胸骨圧迫と人工呼吸のサイクルの繰り返し)

(7)AEDの到着後、電源をOnにする

(8)電極パッドの貼付

 

この後に、AEDが心電図の解析を行い、電気ショックの有無を判断します。

今後、胸骨圧迫や人工呼吸等の心肺蘇生法についても考えたいと思いますが、

今回は、ケースで何がいけなかったかということを掘り下げていきたいと思います。

 

■大切なのは一人で行わないこと

反応の確認を行う際には、頬や胸部ではなく、肩を叩いて行います。

傷病者の肩をたたいて、耳元で大きな声で

「大丈夫ですか?」と反応の有無を確認します。

 

反応が無い場合に、周りに人がいる状況では、助けを求めましょう。

「人が倒れています、誰か来てください!」

「Aさんは、119番通報をしてください」「Bさんは、AEDを持ってきてください」

と大きな声を発して、第三者にも緊急時であることが伝わるように動くことがポイントだと思います。

 

状況と、自身が何をしているかが周囲にいる人にも伝われば、

誤解を招くということは避けられると思います。

 

■可能であれば、傷病者への配慮を

緊急時には、命を助けるということが何よりも大切でありますが、

可能であるならば、傷病者が人目を避ける配慮をし、

プライバシーを守ることができると、なおいいと思います。

 

AEDには救命テントのように、簡易的なテントがついている場合もありますので、

付いていれば、そちらを使うことが出来るとベストな選択であると思います。

 

■まとめ

倒れている傷病者を発見した場合、自身の安全確認をし、意識の確認をします。

意識が無い場合には、周囲の人に大声で助けを呼びましょう。

 

一人で傷病者を救うのは困難でありますし、

複数人で救命処置を行えば、今回のような誤解を生むことはありません。

 

掛け声をかける事は周囲の人に何をしているか、どうしてほしいかのアピールになります。

胸骨圧迫をする際にも、「1、2、3、4、…」と数をしっかり声に出して数えたり、

AEDを使用し、心電図の解析時も「離れて下さい」などの声を掛けたりすることで、

救命処置の流れもスムーズになるはずです。

 

1.できるだけ一人で救助はせず、助けを呼ぶ

2.できるだけ救命処置は大きな声を出して行う

 

この2点について気を付ける事で、誤解を生むということは、なくなるのではないかと思います。

 

■本日の更新

fune

本日、釣り船 K 様のお客様の声を更新しました。

 

AEDを船への設置でご検討の方のように、水に対する保護を気にする場合には、

AEDの保護等級を調べると、水の浸入に対する保護がどの程度であるかということが分かります。

 

弊社取扱の2機種につきましては、IPAD NF1200はIP54、

CU-SP1につきましては、IP55の規格となっております。

両機種とも、水の飛沫であれば、問題なく作動するようになっております。

 

どのAEDでも、水没してしまいますと、作動の保証はできかねますので、

船への設置をご検討の方は、水没の可能性には、注意して頂けたらと思います。

AED無料相談受付中 無料の「AEDコムのAED相談窓口」に相談してみませんか? AEDについての疑問・質問、ご相談を受け付けています。お問い合わせはお気軽に0120812842